白神クラブ

筑波大大学院世界遺産専攻2年外崎が運営しています。

平成27年度 白神山地世界遺産地域連絡会議

昨日7月31日、弘前市白神山地世界遺産地域連絡会議があり、傍聴に行ってきました。

議題は各機関の白神山地に関する事業計画、ニホンジカ対策、入山利用に関する対応の報告などでした。

特にニホンジカ対策は白神山地世界遺産地域ではまだ見つかっていないものの、世界遺産地域に迫る勢いでシカの目撃が相次いでおり、急務となっています。
連絡会議では、カメラでの撮影などで監視を強化していくことで一致しました。
また、具体的に白神山地の周辺地域でのシカ対策が提示され、白神山地地域だけの話ではないこと、全国的なシカへの対処が進んでくれればと感じました。
世界遺産である以上、人類の遺産が荒れる可能性があることは他人事ではありません。白神山地を守るためにも、みんなに考えて欲しい問題です。


また、入山利用に関する対応では、秋田県青森県での入山禁止と規制の違いがあることについて科学委員会で科学的理由がないとの判断から、地域住民から意見を聞いてきたが、地域の総意が得られなかった、との報告でした。
地域住民のなかでは白神山地世界遺産になった当時からの入山利用への様々な意見があり、まだまとまった意見となっていないようです。
しかし地域連絡会議がこの問題について取り組みを進めないわけではなく、積極的に検討課題として扱い続けていくとの事でした。

入山利用という、住民が積極的に白神山地に関わる問題について、やっと話し合え、良い方向に結論がでるよう話し合いが続けられるようになってきたと感じました。
地域住民がどう白神山地と付き合うかは住民に決める権利があります。住民が積極的に話し合っていける状態になることを望みます。

今回の傍聴では、問題はありますが白神山地が良い方向に向かっていける素地があることが感じられました。

f:id:shirakami-club:20150801181958j:plain